重機とは
建設現場などで重機と呼ばれる乗り物は、正式には「建設機械」と呼ばれています。建設機械は建築や土木現場などにおいて人の力では困難な掘削や運搬といった大規模な作業を効率的かつ安全に行うために用いられています。以下各車種の特徴などをまとめています。
ホイールローダー / ミニホイールローダー
特徴
土砂や骨材などをすくって持ち上げるのが得意な建機です。
車体前面にアームとバケットが備えられていて、主に積み込みや運搬を行います。
足回りがタイヤなので、すくった土砂などを少し離れた場所まで運搬するといった作業をとてもスムーズに行うことができます。
サイズ
バケット容量0.4㎥、運転質量3tクラスのミニホイールローダから、バケット容量20㎥、運転質量200t程度の大型サイズまであります。
活躍場所
土木工事の現場で土砂や骨材の積み込みなどの作業を行ったり、雪の多い地域では除雪作業車としても活躍しています。
農業や畜産業の現場では堆肥の切り替えしや、飼料の積込・運搬などで力を発揮してくれます。
油圧ショベル / ミニ油圧ショベル
特徴
主に土砂を掘る掘削機械で、世界中で最も多用されている建機です。
「ショベルカー」や「ユンボ」「バックホー」など様々な呼び名があります。
クローラで走行し、上部旋回体の前面からブームとアームが伸び、先端にバケットが付いています。
各関節部を曲げ伸ばして掘削します。
サイズ
バケット容量0.01㎥、運転質量500kgクラスの小さいミニサイズから、バケット容量3.90㎥、運転質量85tクラスの超大型サイズまで様々なサイズあります。
活躍場所建設現場や土木工事など、掘削や積込作業で活躍します。配管埋設や農地の水路整備といった溝堀りや林業での間伐、鉱山での採掘、骨材採取、地山の切り取りや法面の整形、解体や破砕に至るまでさまざまな現場で活躍しています。
ブルドーザ
特徴
油圧ショベルと並ぶ代表的な建機です。
トラクターの前面にブレードを備えていて、ブレードの先端に機体の重量をかけることで土砂を掘削させ、車体を前進しながら土砂を運びます。
走行する地盤によって湿地用と乾地用があります。
サイズ
湿地車では運転質量8t、80PSから運転質量28t、240PSクラスまでのサイズがあり、乾地車では運転質量8t、80PSのサイズから、運転質量100t超え、800PSクラスまで広くあります。
活躍場所
建設、土木、ダム、宅地造成などの工事現場の整地と押土で活躍します。
上記に加え、転石起こしや岩石処理、伐開除根やアタッチメントを着けての溝堀り、パイプ埋設など、幅広く活躍の場があります。
ダンプトラック / アーティキュレートダンプトラック
特徴
汎用的な土砂運搬をするための機械です。
ダンプトラックの中でも、車体を屈折させて旋回するタイプを「アーティキュレートダンプトラック」と呼び、こちらは不整地や軟弱地での走行性がよく、勾配にも強く、小回りが利くといった特徴があります。
サイズ
普通のダンプトラックでは、積載量35t、運転質量35tのものから、積載量200t超、運転質量170t近い超大型のものもあります。
アーティキュレートダンプトラックでは、積載量が23t、運転質量23tサイズから、積載量40t、運転質量33tクラスまであります。
活躍場所
ダム工事や宅地造成、ゴルフ場建設にトンネル工事、露天掘り鉱山や採石場などで活躍しています。
タンクローリー車
特徴
固体・液体・気体などを運搬するためのトラックです。
貨物自動車の一種でもあり、主に石油や飲料などの運搬に使われます。
ローリー (lorry) とは、トラックとほぼ同じ意味なのですが、「トラック」はアメリカ英語、「ローリー」はイギリス英語といった違いがあります。
日本の消防法では、危険物輸送するタンクローリーを「移動タンク貯蔵所」とも言います。
種類
運搬するものにより複数種類があります。
消防法で規定される危険物(主に石油、劇薬類)を運搬する「危険物ローリー」。
飲料水。牛乳、糖蜜といった食品や、セメントなどを運搬する「非危険物の粉粒体運搬車ローリー」。
最後に高圧ガスを運搬する「高圧ガスローリー」などに分かれます。
丸普で活躍する重機
山を削る上で必要な重機をご紹介します。
ショベルカー
原動機と走行装置を有する機体上に油圧シリンダーにより作動するアームで、土砂地山などを掘削または整地します。
ホイールローダー
ダンプトラックなどへの積み込みを得意とし、工事現場はもちろん、採石場など重くて大きなものを運搬する現場で大活躍します。